愛知県名古屋市守山区の自動車整備士2級、正社員、アウディの求人・転職情報

アウディ整備士の特徴は、quattro（四輪駆動）と高度な電子制御を前提に、「走行安定性と静的完成度」を成立させる整備に向き合う点にあります。A4やA6、Q5、Q7など、駆動方式や車格が違っても、車両全体の挙動が破綻しないよう設計されています。

アウディ車は、見た目の質感だけでなく、直進時の安定感や高速域での落ち着きなど、運転中に“乱れない”ことを重視しています。そのため整備でも、単体部品の正常・異常ではなく、複数システムが同時に正しく働いているかを確認する視点が欠かせません。

また、フォルクスワーゲングループの中でも、アウディは電子制御と車両制御の統合度が高く、制御の前提条件を理解せずに作業を進めることができません。設計思想を読み解く力が整備の前提になります。

アウディ整備の中心は、quattroを含めた駆動制御と車両制御全体の状態確認です。前後輪の駆動配分や制御介入のタイミングが、走行安定性や乗り味に直結します。

また、MMIやバーチャルコックピットなど、車内の情報系システムも整備対象として重要な位置を占めます。警告表示や不具合の一部は、物理的故障だけでなく、設定・通信・ソフトウェア条件に起因するケースも少なくありません。

主な業務内容

• quattroシステムを前提とした駆動系・制御状態の確認
• 電子制御ユニット間の通信・設定チェック
• MMIや表示系を含む車両情報システムの確認
• 足回り・ブレーキ制御を含めた安定性の調整
• 試走を通じた静粛性・直進性の最終確認

以下の表は、メカニック転職ナビの掲載求人データ及びおよび信頼性の高い公開データもとに算出した年収額の中央値です。

求人は年収500万円前後に集中し、検査員・管理職は資格・役割手当で上振れします。輸入車経験やメーカー認定の有無で20?80万円程度の差が生じる傾向です。

作業量よりも、「制御を含めた完成度」が評価に反映されやすい構造です。

アウディ整備士のやりがいは、走行中の“安定している感じ”や“静かさ”といった、数値化しにくい完成度を整備で支える点にあります。

• quattroを含めたAWD制御の実務経験が積める
• 電子制御と機械要素の関係を立体的に理解できる
• 表示・情報系を含めた車両全体の完成度に関われる
• 走りの派手さではなく、乱れない挙動を作る整備ができる
• 「何も起きない安心感」を仕事として成立させられる

違和感が出ないこと自体が価値になる。その完成度を支える役割が、アウディ整備のやりがいです。

アウディは今後も、電動化と電子制御を軸にしながら、quattro思想を進化させていきます。車両はさらにシステム化され、整備の中心は制御と統合管理に移っていきます。

その中で整備士には、個別部品ではなく車両全体を俯瞰する視点が求められます。アウディ整備士は、静的完成度を維持する専門技術者として、今後も独自の価値を持ち続けるでしょう。