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2025/10/02
自動車整備士の合格証書は再発行できる?紛失時の対処法と必要書類まとめ

合格証書を失くしてしまうと、「再発行できるのか」「仕事に支障はないのか」が不安になります。
結論、合格証書そのものの再発行はできません。ただし、合格証明書を運輸支局で交付してもらえば、資格の証明に使えます(効力は合格証書と同等)。
本記事では、合格証明書での代替方法、申請に必要な書類と流れ、注意点までを分かりやすく解説します。紛失時の対処方法もあわせて確認し、スムーズに手続きを進めましょう。
自動車整備士の証明書とは?

自動車整備士の資格を証明する書類には、大きく次の2つがあります。
- 自動車整備士技能検定合格証書(合格証書)
- 整備士手帳
合格証書は、試験合格後に国土交通大臣から交付される正式な書類で、氏名・資格の種類(例:2級ガソリン自動車整備士)・合格年月日・合格証書番号が記載されています。
一方の整備士手帳は、自動車整備振興会に申請して取得するもので、資格情報のほか研修や経歴(整備主任者・検査員など)が記録されます。サイズが小さく携帯しやすい点も特徴です。
これらはいずれも担当できる業務範囲や経歴を示す大切な書類ですので、紛失しないよう厳重に保管しましょう。
もし失くした場合、合格証書そのものは再発行できませんが、運輸支局で「合格証明書」を発行してもらうことが可能です。整備士手帳については、所属先の整備振興会で再交付の手続きができます。
自動車整備士の合格証書は再発行できるのか?

自動車整備士技能検定の合格証書は再発行できません。そのため、紛失しないよう厳重に保管する必要があります。
ただし、代替手段として「合格証明書」を運輸支局で発行してもらうことができます。合格証明書は合格証書と同等の効力を持ち、整備士資格を証明する際に利用可能です。
合格証書と証明書の違い
合格証書と合格証明書は、どちらも自動車整備士資格の証明として同じ効力を持っています。唯一の違いは、合格証書は再発行できないのに対し、合格証明書は申請すれば取得できるという点です。
自動車整備士の資格を証明できる他の書類とは?

自動車整備士の資格を証明する書類は、合格証明書だけではありません。もう一つの重要な書類に「整備士手帳」があります。
整備士手帳とは何か
整備士手帳は、資格だけでなく整備士としての経歴を示す書類です。記載内容は以下のとおりです。
- 整備士資格の種類と番号
- 講習や研修の受講履歴
- 整備主任者・検査員などの経歴
- 再交付履歴
- 所有者の個人情報
整備士手帳の携帯は義務ではありませんが、現場や取引先で資格証明を求められた場合や、転職・研修時に経歴を示す際に役立ちます。サイズもコンパクトで携帯しやすいのが特徴です。
また、整備士手帳は合格証書と異なり、自動車整備振興会で再交付の申請が可能です。手数料は数百円程度で、比較的容易に手続きできます。
整備士免許証とは何か
「整備士免許証」という正式名称の書類は存在しません。一般的にそう呼ばれることがありますが、実際には「自動車整備士技能検定合格証書」や「整備士手帳」を指しているケースがほとんどです。
もし企業や取引先から提示を求められた場合は、合格証書または整備士手帳を提示すれば問題ありません。
転職・就職で必要な書類まとめ
自動車整備士に転職・就職する際に必要な書類は、「自動車整備士技能検定合格証書(合格証書)」と「整備士手帳」です。
自動車整備士技能検定合格証書は、整備士の技能を証明するもので、国土交通大臣から交付されます。
整備士手帳は、資格の証明をはじめ、整備士としての経歴などがより詳しく記載されている書類です。
以下の表に特徴をまとめましたのでご確認ください。

これらの書類は、自動車整備士としての資格・技能・経歴を証明するための大切なものです。転職活動や就職時に提示を求められることもあるため、しっかり保管しておきましょう。
ただし、未経験者を対象とした求人では、入社後に資格取得をサポートしてもらえるケースもあります。その場合は資格証明が必須ではないこともあるため、求人票で条件を確認することが大切です。
資格関連書類に加え、一般的な応募書類(履歴書・職務経歴書)も忘れずに準備しましょう。
合格証明書の発行方法と手続きの流れ

合格証明書は、資格を取得した地域を管轄する地方運輸局(運輸支局)または自動車整備振興会で申請できます。転居などで住所が変わっている場合は、必ず取得地の管轄を確認してください。
申請に必要な書類は次の2つです。
- 自動車整備士技能検定合格証明願
- 本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
申請方法は大きく3種類あります。
- 窓口申請:比較的早く対応してもらえるため、急ぎの場合に適しています。
- 郵送申請:書類到着後、おおむね1週間程度で返送されます。返信用封筒と切手の準備が必要です。
- オンライン申請:一部地域のみ対応。事前に対象エリアを確認しましょう。
発行には1,000円〜5,000円程度の手数料がかかります。郵送申請では切手代などの郵送費用も自己負担となります。
合格証明書の交付には通常1週間程度かかります。窓口申請であっても即日受け取れない場合があるため、余裕をもって申請手続きを進めることが大切です。
紛失時の注意点と困る場面

最後に、合格証書を紛失した場合の対応について、以下の3つのケースを解説します。
ケース①「転職時に必要と言われたら?」
合格証書そのものは再発行できませんが、合格証明書を申請して提示すれば問題ありません。場合によっては整備士手帳でも証明できます。
ケース②「更新手続きはどうなる?」
自動車整備士資格(1級・2級・3級・特殊整備士)には有効期限がなく、生涯有効です。そのため、更新手続きは不要で、証書を失くしても資格が失効することはありません。
ケース③「合格証明書の再発行が難しい場合は?」
合格証明書は基本的に何度でも再発行可能ですが、合格証書番号が不明などの理由で申請が難しいこともあります。その際は、自動車整備振興会や運輸支局に相談しましょう。氏名や生年月日で本人確認を行い、申請を受け付けてもらえる場合があります。

手続きは簡単。早めの行動で安心を
合格証書は再発行できませんが、合格証明書や整備士手帳があれば資格は証明できます。万が一紛失しても心配はいりません。
手続きは地方運輸局や自動車整備振興会で簡単に行えるため、必要なときは早めに動きましょう。転職や就職の場面でも役立つ大切な書類ですので、普段から丁寧に保管しておくことが大切です。
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